不自由・不平等・無慈悲で批評家を気取る100の実験

ザ・バーズ「(アンタイトルド)」

70年9月発表。
ライブサイドとスタジオサイドがある。聴く度にとんでもない盤だ。
バーズがこれだけ攻撃的で、バラエティにとんでいて、ふくよかなメロを書くとは。
個人的にザ・バンド代わりっつうか、それ以上にしっくり来てしまった。

カントリーロックってのは、ただ枯れていて懐古主義なだけではない、というのを思い知らされた。
つうか、この盤が口火を切ったのは云うまででもないが。

(ラスト曲で)お経が入ってるアメリカン・ロックっつうのも最初笑ったが。
ベトナム戦争へのオマージュなのである。時代の空気を見据えた作品作りが端々に行き届いている。

それと、本当にギターが上手いっつうのは、メジャーキーのアドリブで歌わせる人なんだと改めて痛感した。