大塚より愛をこめて 【詩】

外はもう群青色の 空
成り行きで小さなホテルの 中
こいつは僕の事 好きだって云って
つまずき飢えたように 股間にしゃぶりつく

刺激にもてあそばれ 天を仰いで
僕はここにいない人を思う
勝ち目のない愛だと知って
吹き溜まりに頭までまわしてしまう 今

こいつの名前は 大塚
濡れた捨て犬の瞳と
泥を落とされた古い流木の カラダ
むさぼればむさぼる程 しらけるのに
ひとり 達成感に酔う

ねぇ あなた
あなたの声が聴きたい
飲みかけの空き缶になって
あなたの水面に沈んでいきたい
言葉に出来ず 意識ばかりが煮えたぎる
大塚ヨリ 愛ヲ コメテ