静かな 週末の午後(古いオリジナル曲)

あんたみたいに 生まれたかったよ
別れを口に出来るような
包み隠さず ためらわず
言葉を 選びながら

部屋に残った グラスの欠けらが
イタズラに笑いかけてる
水浸しだよ 足元が
まぶたを 熱くする

裏切られた 一輪挿しが
口を固く閉ざしては
笑い転げた毎日を
一瞬 忘れさせる

映画のように 続くはずだった
例え 暗やみでも
汗の匂いと ただれた耳が
僕を痛め付ける

終わりじゃない、と
言い聞かせながら
今日を刻み付けて
慰める人は 今 また
溶けてく 夕日だけ

一時間だけ 何を感じたか
鏡に映して 眠ろう
仲間同士のいざこざや
ふざけた言い逃れや

震えたまんま 時が過ぎてゆく
君は笑ってしまうけど
クリスマスには 休みたい
子供の 面影で

掛け替えのない 毎日を
自分から 駄目にするよ
歩き慣れたバス通り
歌声 枯れたまま

病気のように 人が過ぎて行く
何故か 励まされる
日々一刻と にじり寄って来る
暖かな光に

明日 突然
雨があがっても
酒に溺れながら
旅する船を 見送ろう
静かな 週末の午後

映画のように 続くはずだった
例え 暗やみでも
汗の匂いと ただれた耳が
僕を痛め付ける

終わりじゃない、と
言い聞かせながら
今日を刻み付けて
慰める人は 今 また
溶けてく 夕日だけ