ブサイク論

「美人論」は掃いて捨てる程あるのに、「ブス論」がないのは何故だ??

20歳位の頃だったか、新宿の居酒屋で友達のバンドの打ち上げに参加した。
しばらくして、隣の大人数の組の中からひとりの女性が帰るらしく、立ち上がった。
「お疲れ様です!!」的ムードでその場和やかになった。

片桐はいりだった。

印章としてはスコブル品のあるたたずまい、といった感じだ。
感動、感心よりも先に、「凄いモノ見ちゃった」という。や、顔じゃなくてさ。
その組のムードに呑まれたのかもしれないが、それにしてもそれだけのムードを作れるカ、パワーとは?

松田優作さんも、よくよく見れば美しいとは云い堅い不細工さだ。
なんだかんだ云って才能、生命カのある人にはかなわない。

そりゃ俺だってキレイな人には弱い。
けど、やはり人として魅かれる+付き合っていける人は、内に秘めた切れ味だったりする。