キャンディバーソルジャー#9(詩)

束になったビル街が
飛び回る声に耳を貸して崩れる
ひとりになった小鳥が
新しい風を引き連れ擦り寄って来る

見晴らしのよい場所を探しに
日々をくぐり抜けなきゃ
羽根飾りをあの人に預け
肌をさらし 走らなきゃ

感性が削がれても
止まる訳にはいかない
直感が膨らんだ時
誰にだって笑っていたい

何かに飢えたつもりなら
立ち止まってもいいけれど
アドバイスはもうたくさん
情報もいらない

何が欲しい?
どうして欲しい?
これが欲しい?
満足出来る?

あなたから云って
その口から
何が欲しい?
どうして欲しい?

束になったビル街が
飛び回る声に耳を貸して崩れる
ひとりになった小鳥が
新しい風を引き連れ擦り寄って来る

見晴らしのよい場所を探しに
日々をくぐり抜けなきゃ
羽根飾りをあの人に預け
肌をさらし 走らなきゃ