新宿駅14番ホーム(詩)

誰かが俺に 目隠しをする
「だ〜れだ?」
俺の好きな人だったら
いいのになぁ

毎日平和じゃいられない
勝つ為には 戦わなきゃならない
「自分を知らなきゃ」と 旧友は云う
戦う敵を 間違えてはいけない

朝靄の中 頭に響く歌
「敵はもっと遠くに いるんだから」
在り来りの酒場の罵声も消え
でもその顔 どこかで見たな

「あなたにさよならなんて 一度も云っちゃいない
あなたの為に泣いた事は無い」
友情の名のもとに
そんな暗号が 飛び交うのでしょうね

充分だろう?とりあえず ふざけていたい
コウモリの羽根をもって 身軽でいたい
子猫のふりして 縮んでいたい
隣に誰が 居てくれる?

( 俺の自由を荒らす者を
少しも躊躇わず
俺は弓で射るべきなのか?
例え それが あいつでも )

誰かが俺に 目隠しをする
「だ〜れだ?」
俺の好きな人だったら
いいのになぁ