■メモ■

帰宅中に通りがかる四つ角、車が走る交差点、住宅街に残る古道の分岐・・・。

「辻と言えば、普通は人生の岐路を連想する。僕も最初はそうだったが、
書くうちに意味が膨らんだ。通り過ぎたつもりなのに再び現れた辻、
気がついたら通り過ぎていた辻、

人生は目に見えない辻で満ちているのではないか」

by 古井 由吉