鏡の城・バックナンバー

■2002/10/30 (水) 「バイバイ・グッバイ・サラバイ」斎藤 哲夫

日本ロック史、フォーク史に於いて、これ程評価が低いのも考えものである。
(少なくとも、発売当時はっぴいえんどよりも売れた。)
前作「君は英雄なんかじゃない」では、普遍的なメッセージフォークを排出したせいか、ポップ路線に転向した今作は、軟弱なイメージがある。

何度も断じるが、良質なポップソングとは、脆弱な精神とは無関係である。
逆に、ロックらしいロックを鎧(よろい)にするヒトは中にはいますね。
裸の詞曲を捻出する、というのは、時には身を削る作業なのである。

つーか、んな事より聴きたいんだけど、間違ってCD売っちゃって手元にない。
今きっと廃盤なのよ。
極たまにFMとかで取り上げられると「やるじゃん!」状態。

仙人と呼ばれた男が日常に降り、素朴で素敵なラブソングや春の謳歌、切なくも軽やかなトーチソング(失恋の歌)を後口爽やかに歌いあげたり。

♪吉祥〜寺〜明日晴れるか〜