クロウ・クィーン(詩)

満面の笑みをふりまく人を
傷つけたがるヤツは まだいる
歴史は 夜作られ
甘い夢は 悪い噂の下敷きになる

あと1ミリで 地獄
どの方角も 敵だらけで
抜き差しならない綱渡りをやめられない
それでも良い 「あなたなしじゃ…」

万能の女王も恋には弱る
酒を飲み 闇を見つめ ノートをつけ 汗を流してる

痛い程の君の視線は
彼の指に切り傷をつける
気付いていたはず でも慌てたくないから
ためらったりとまどったり

そんな二人

ミューズだよと何度言っても
ローレライだと勘違いしてる野暮天共が
黒い翼に 石を投げつける
そんな攻撃を軽くかわす
クロウ・クィーン

白馬の王子なんて あてにしない
縞馬のぬいぐるみを抱いて眠る
クロウ・クィーン

忘れかけた何かが
足音をたて つまずきながら通りかかる
感情だって簡単に死ぬ
今こうして息を吹き返してる

深夜のラジオ さっき聴いた
ゾンビーズの「ローズ・フォア・エミリー」が頭から離れない

二人を導く 匂いを放つ