消灯(詩)
眠れぬ夜が 懐かしい
「風邪ひいていたんだよ」と照れ笑いする人が 羨ましい
酔っ払って クダまいてる
天使を見てみたい気もする
僕と目が合った時
どんな顔をするんだろう
いい事と嫌な事 いっぺんに来て
頭がどうかなりそうで
ドラッグをムサボる奴等は きっと
日常じゃ飽き足らない 欲張りなんだろう
妙な夢を見た
とんでもないスピードの車の窓から
店仕舞いしてガラ空きの果物屋
ポテチだけ 売れ残ってる
あの日のあのコの笑顔が
今 一番まぶしい
ほっとけない 嫌われたくない
でも 全て始まった訳じゃない
小綺麗なカフェで 酒も飲まず
仲間と談笑している
僕のちょっとした昔話に
不思議そうな顔をしてる
言いなりになかなかならない
じゃじゃ馬だらけだよ 嘆くな
スクラップされた青春 残さず
持ち歩きたいのも やまやまだけど
妙な夢を見た
三流コメディアンが直立不動で
「君死ニタモウ 事無カレ」を連呼していた
あの日のあのコの言葉が
この胸を 休ませない
又会いたい 辿り着きたい
でも とりあえず遠出をしよう
あの日のあのコの笑顔が
今 一番まぶしい
ほっとけない 嫌われたくない
でも 全て始まった訳じゃない
眠れぬ夜が 懐かしい
「風邪ひいていたんだよ」と照れ笑いする人が 羨ましい