ドクター・ストロベリーへの手紙(詩)

元気かい?

俺のわがままをきっと 貴方は許さないだろう
まわり道をしてるうちに もうこんな季節だ
いや 迷い道だった事をこの場で断じる

母親のいざこざや仕事の悩み
進むべき道の険しさや肩書の選択
もう何年も独りで悩んで 風穴を開けたかった

打ち明けた相手 遊ぶ相手を上手く選べたと思った
船に帆をあげた時 地図を置き忘れた
もしかしたら その地図を買った事すら思い出せないのかも
買ったのではなく 出鱈目に書き殴ったものかもしれない

引きこもりの真似事をして 自分なりに答えを出した
環境が環境だけに 止まってばかりもいられないがね

今だ目隠しを外してくれない奴を俺は知っているが
風の匂いや 暖かさを もう感じてはいるはずだ

あなたの笑顔が頭の奥に焼き付いてる
あなたの冗談を思い出し笑いしている
あなたの警告が 肌に痛い
あなたの歌が ちぎれかけの血管を繋いで 今も脈うってるよ

もう一度 一緒にいたいと思う人は めったにいないし 
こんな文を書くのは最初で最後にしよう