癒しも程々に

癒しを求める気持ちは、いつもささくれだっている。
一方、ささくれだったり、憂鬱にならなけゃ出来ない作業だってある。

幸せ過ぎる人は、わざわざ劇場行ったり、CD買って家で聴く事はしない、そんな気が。大袈裟な例かも。

とある憧れのミュージシャンのライブを見に行った。
演奏が終わり、後ろの席にいた彼にサインを求めた。自前で持って来た、貴重盤シングルに。
スタッフらしい人が丁寧に対処して頂き、が、当の本人はぶつぶつ何か俺に文句めいた事を云いながらサインをした。

「あんな曲を書く人が、こんなんだったなんて」とかなり失望したが、そんなものなのだろう。
モノを作る人間(に限らないかもしれないが)の葛藤、孤独、何かを産み出す姿勢は、一筋縄ではいかない。
何かを補う行為、それが作品となって表れる。

俺もそういった葛藤を常に強いられるから、「癒し」という言葉はあまりピンと来ないのかなぁ。